飛行機の持ち込みルールって分かりづらいですよね。
そもそも飛行機に持ち込めないものあれば、預けるのはOKだけど、機内持ち込みはNGみたいなモノもあります。
この記事では、飛行機の荷物のルールから飛行機への荷物の持ち込み方について解説します。
飛行機の荷物の種類
まずそもそも知っておきたいのが、飛行機に積み込める荷物。
飛行機では大きく分けて、2つの方法で荷物を持ち込めます。
- 機内持ち込み – 飛行機内に持ち込むことができる荷物
- 預け荷物 – チェックインカウンターで預け、到着後に再度受け取る荷物
どちらか片方でも、または両方を利用する事ができます。
旅行に持って行く荷物の量に合わせて、利用する事ができます。
機内持ち込み荷物
まず一つ目は機内持ち込み荷物。
リュックやトートバッグなど、一定のサイズ以下のカバンは機内に持ち込むことができます。
チェックイン時に荷物を預けると、到着時にターンテーブルから荷物が出てくるのを待つ必要があります。
自分の荷物が出てくるまで30分以上待つ事があったり、乗り継ぎが多いヨーロッパ旅行やアメリカ旅行では荷物を紛失してしまう「ロストバゲッジ」が起こることもあります。
一方、旅慣れた人や移動が多いバックパッカーは機内持ち込みの荷物だけで行動する事が多く見受けられます。
預け荷物なしで機内持ち込みの荷物だけであれば、到着後すぐに行動することができるのが、機内持ち込みのメリット。
ただし、機内持ち込みができない荷物もあったりするので、注意が必要です。
機内に持ち込める荷物の制限
機内に持ち込める荷物のサイズや重量は航空会社によって若干異なります。
たとえば、ANA・JALといったFSC(フル・サービス・キャリア)では、
- 重量 – 10kg以内
- 大きさ – 3辺(縦・横・高さ)の和が115cm以内かつ55cm×40cm×25cm以内
- 個数 – 1個
となります。
一方、ジェットスターやエア・アジアといったLCCでは重量の制限が7kgとなっているため、注意が必要です。
機内持ち込み荷物だけで旅行に行く人は、持ち込みNGなアイテムだけでなく、重量やサイズにも気を配る必要があります。
預け荷物
大きなスーツケースやゴルフバッグなど、機内に持ち込めるサイズを超える荷物は、チェックインカウンターで受託荷物として預ける必要があります。
預けた荷物は到着空港で再度受け取ることができます。
重量やサイズが大きなスーツケースだけでなく、機内持ち込み可能なサイズの荷物も、受託荷物として預けることもできます。
たとえば、グループで旅行をするときなどは自分だけが機内持ち込みサイズの荷物だったとしても、グループのメンバーが大きなスーツケースを持っていることがよくあります。
その場合、いずれにしてもスーツケースを預けなければならいので、自分の荷物もまとめて預けてしまう、といった事もよくあります。
預け荷物は手続きが面倒なデメリットもありますが、20kg以上の荷物でも預けることができます。
受託荷物の制限
受託に持つのサイズや重量は航空会社によって若干異なります。
たとえば、ANA・JALなどでは
- 重量 – 23kgまで
- 大きさ – 3辺(縦・横・高さ)の合計が158cm以内
- 個数 – 2個まで
と、かなり大きな荷物でも預けることができます。
一方、ジェットスターやエア・アジア といったLCCでは受託荷物は別料金となるので注意が必要です。
LCCの受託荷物は当日申し込みだと倍近く高くなってしまうので、受託荷物がある場合は予約時に申し込んでおくのが経済的です。
飛行機に持ち込めないもの
まず、そもそも飛行機に持ち込めないモノから解説します。
飛行機に持ち込めないモノなので、旅行先に持って行ったり、旅行先からお土産として持って行くことができないのが以下のアイテムです。
- ガスボンベ
- 殺虫剤・農薬
- 花火・クラッカー
こんなモノ持って行かねーよと思うかもしれませんが、BBQで余った花火を国内線でうっかり持ち込もうとしてしまったことがあります。
もちろん、ちゃんと発見されて没収されました。
機内に持ち込めないもの
次に、機内持ち込みが禁止のモノ。
大きく分けて、
- 可燃物系
- 有毒系
- 凶器系
は、機内に持ち込むことができないと考えると分かりやすいです。
可燃物や有毒系は分かりやすいと思いますが、判断が難しいのが凶器系。
- ナイフ
- ハサミ
- カッター
- アイスピック
- ドライバー
- アーミーナイフ
- バット
- ゴルフクラブ
といったものも、機内持ち込みができないので注意が必要です。
ただし、ナイフやドライバー、バットやゴルフクラブでも、機内に持ち込みができないだけで、受託に持つとして預けることはできます。
機内持ち込みの荷物だけで旅行に行く場合は、注意が必要です。
国によってはNGになってしまうモノあるので注意
凶器系の持ち込み禁止物は、国ごとに若干解釈が変わります。
たとえば、眉きりばさみは国内では問題ありませんが、海外で没収されたことがあります。
「こんなもの凶器になりようがないだろ」と食い下がってみましたが、ダメでした。
1,600円くらいの高級品だったので、かなりショックだったのを覚えています。
キーホルダー型のナイフは、凶器として使いようがないと思いますが、基本的に持ち込みNGです。
手荷物検査でひっかかった場合は、その場で没収(破棄)することになるので、「どうだろうな?」と思うモノは、受託荷物として預けるか、そもそも持って行かないのが安心です。
預ければOKなもの
機内持ち込みはできないけど、受託荷物として預ければOKなモノもあります。
主にハイジャックやテロ等に使用される恐れがあるモノになります。
工具や刃物、スポーツ用品などがこれにあたります。
- 刃物全般
- 模造銃、モデルガン
- ゴルフクラブやバット
といったモノは凶器として利用できる可能性があるため、機内への持ち込みは禁止です。
刃物や工具はうっかり持ち込んでしまうことがあるので、注意が必要です。
また、スポーツ用品も多くがNGであったり、長さの制限があるため、気になる場合は受託荷物として預ける方が安心です。
機内に持ち込めばOKなもの(預けられないもの)
一方、凶器類とは反対に、預けることはできないが機内に持ち込めばOKといったモノもあります。
受託荷物として預けられれないのは、主に発火する可能性があるものになります。
代表的なものが、
- ノートパソコン
- モバイルバッテリー
- 電子タバコ
- ライター
など、バッテリーを含むものは預けられないので機内に持ち込みます。
液体の持ち込み方
あと、判断が分かりづらい持ち物の代表が、液体。
女性の化粧品や、おみやげの化粧品などは分かりやすいですが、
ジェルやスプレー、ペースト状の歯磨き粉なども液体の対象となるので注意が必要です。
液体を機内に持ち込む方法
いちばんよくある状況としては、機内に持ち込む化粧品。
乾燥する機内で長時間過ごすことになるので、バッグなどに入れておきたい化粧品が必ず出てきます。
機内に持ち込む液体類は、
- 各100ml(g)以下の容器に入っていること
- ジッパーの付いた透明プラスチック製袋に入れること
となります。
要は、小さな瓶に小分けにして、ジップロックにいれておけば機内に持ち込みができます。
なので、最低限必要な化粧品類は小分けにして、それ以外の液体類はまとめてスーツケースに入れると覚えておきましょう。
持ち込みができないものはその場で破棄
保安検査場の手荷物検査で機内への持ち込みができないモノが発覚した場合は、その場で破棄することになります。
手荷物検査ではX線検査装置を使ってカバンの中身をシッカリとチェックしています。
検査装置を通過する際に不審なモノが見つかった場合、カバンを開けて確認を行います。
その際、飛行機への持ち込み禁止物だと判断され場合は、その場で破棄することになります。
正直なところ、禁止物の判断はかなりあいまいで、国によっても、検査員の裁量によってもOKとNGが変わります。
なので、どうしても機内への持ち込みが必要なモノでない限りは、受託荷物として預けてしまうのが安全。
また、破棄される可能性があるくらいなら、そもそも旅行に持って行かないという判断がスマートです。
まとめ
今回は、飛行機に持ち込む荷物について解説をしてきました。
飛行機の荷物のルールはかなり細かいので分かりづらく感じてしまうと思います。
覚えておくべきポイントは3つ、
- 機内持ち込みNG=凶器
- 受託荷物NG=燃えるもの
- 飛行機NG=毒
となります。
また、日本で言うところの国土交通省による飛行機への持ち込みルールが国によって異なります。
貴重品はそもそも持って行かない、仕事などでどうしても持って行く必要があれば、あらかじめ電話で確認しておくのが安心です。