ANAカードがマイルが貯まりやすい理由は2つ。
- マイル交換レートが普通のカードよりも有利
- マイルボーナスが付く
ANAカードは何も考えずに使っていても貯まりやすいけど、しくみをザックリと理解しておくとよりたくさんのマイルが、効率よく貯められるようになります。
ライフスタイルによっては、ものすごくマイルが貯まりやすい人もいるので、効率の良い貯め方を順番に解説します。
- ANAカードでマイルが貯まりやすいのは「交換レート」と「ボーナス」!
- 買い物はできるだけマイル特約店で!
- 移動は飛行機を優先的に。飛行機に乗る機会が多いならゴールド!
ANAカードはなぜマイルが貯めやすいのか?
ANAカードはANAの提携カードなので、飛行機に乗ったり、加盟店でカード決済をすると普通よりもたくさん貯まります。
また、マイルを貯めると決めたら、ANAカードで全て決済するくらいの気持ちで、全てマイルに集中させるのが一番効率が良くなります。
クレジットカードは会社ごとに「異なる」ポイントが貯まります。
なので、何枚ものカードを使ってポイントを貯めると、いろんな会社にポイントが分散してしまいます。
カード発行会社によっては、一定数単位のポイントでしか使えなかったりするのでポイントの端数がムダになってしまいます。
使えないポイントが残ってしまうと、結局何も使う事ができずポイントの有効期限を迎えてゼロになってしまうことになりかねません。
一方、ANAカードだけに集中すれば、生活費をカード決済に変えるだけで海外旅行にいけるくらいのマイルはちゃんと貯まっていきます。
マイル交換レートとは
ANAカードは提携カードなので、そもそもマイルの交換レートが高く設定されています。
勘違いされがちなんですが、一般的にクレジットカードの還元率といわれているのは「ポイントへの還元率」。
「ポイント還元率」と「マイル還元率」とは別のモノ。
だからたとえば、「還元率1%!」と書いてあるカードでも、10,000円をカード決済しても1%にあたる100マイルがもらえるわけではありません。
ポイント還元率とは
カード発行会社各社が発行する「ポイント」への換算率のことを、ポイント還元率といいます。
たとえば楽天カードであれば、還元率は1%。
10,000円使うと楽天ポイントである「楽天スーパーポイント」が100ポイント貯まる。
エポスカードも、還元率は1%。
10,000円使うと、エポスのポイントである「エポスポイント」が100ポイント貯まる。
コレが、一般的に言われる「還元率」です。
マイル交換率とは
マイル交換率は、各社のポイントをANAマイルに交換するための比率。
実はカード発行会社によって、ANAマイルに交換するための「レート」が違うんです。
レート=交換率が低いとポイントに対して交換できるマイルは少なくなり、レート=交換率が高いとポイントに対して交換できるマイルは多くなります。
ANAマイルに交換する前提でポイントを貯めるなら、あらかじめカードによって異なる交換レートを確認しておく必要があるんです。
ポイント還元率1%以上のカードならANAカードより貯められる?
多くのクレジットカードでは基本の還元率が1%となっています。
ところが、カードによっては細かい「ワザ」を使う事でポイント還元率が上げられるカードもあります。
たとえば「エポスゴールドカード」の基本還元率は1%です。
ところが、
- 年間100万円以上の利用ボーナス
- 貯まるポイントショップの利用ボーナス
- リボ払いのボーナス
を組み合わせる事で、2%以上の還元率にすることもできます。
エポスゴールドのマイル交換レートは(1:0.6)なので、
10,000円(カード決済)×2%(ポイント交換率)×0.6(マイル交換レート)= 120マイル
と、ANAカードを上回ります。
ただし、こういったテクニックは「知識」と「慣れ」そして「毎月の作業」が必要になるので、こういった節約・最適化系のテクニックが好きで、なおかつ、ちゃんとやれる人には向いています。
一方、おおざっぱでスケジュールや約束を忘れがちな性格だと、得するポイント以上に損をする事さえ起こりえます。
なので、細かい事が苦手な人には使うだけでちゃんと勝手にマイルが貯まっていくANAカードがおすすめになります。
ANAカードで貯まるポイントは、発行会社とカードの種類によって異なる。
ANAカードの中でも、発行会社によって貯まるマイルが異なります。
ポイント還元率×マイル交換レート=貯まるマイル
なので、発行会社とカードによって貯まるマイル数が異なります。
ポイント名 | 一般カード | ゴールドカード | プラチナカード | |
---|---|---|---|---|
三井住友 | ワールドプレゼント | 0.5%(10マイルコース6000円) | 1% | 1.5% |
JCB | ANAゴールド | 0.5%(10マイルコース5.500円) | 1% | 1.3-1.55% |
アメリカン・エキスプレス | メンバーシップリワード | 1% | 1% | 1% |
ダイナース | リワードプログラム | – | 1% | 1.5% |
プラチナクラスのカードは還元率も良くなりますが、年会費は高くなります。
ポイントになるのは一般カード。
三井住友、JCBではオプションを利用する事でマイル交換率を倍増させることができるようになっています
あくまでも、あまり手間をかけずにマイルを貯める場合の還元率です。
さらに、「細かいテクニック」を使えば2%弱程度まで参る還元率を増やす方法もあります。
ANAカードで受け取れる3つのボーナスマイル
ボーナスマイルとは、飛行機を利用したり加盟店で買い物をする事で通常の還元率に「加えて」ポイントやマイルがもらえるサービス。
ANAカードを持っている人限定のサービスです。
大きく分けて、3つの状況でボーナスマイルがもらえます。
- 飛行機に乗る
- 航空券を買う
- 加盟店で決済する
飛行機に乗る
飛行機に乗ると、通常もらえるマイルに「加えて」10%-50%のボーナスマイルがもらえます。
国内線でも、国際線でももらえます。
たとえば、羽田-那覇のフライトを利用すると片道738マイルのがもらえます。
これに加えて、ANAカードの種別(一般・ゴールド・プラチナ)に合わせた「搭乗ボーナスマイル」がもらえます。
対象カード | ボーナスマイル | ボーナス | カード種別 | 獲得マイル |
---|---|---|---|---|
ANA一般カード(ワイドカード含む) | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% | 81.18 | ANA一般カード | 819.18 |
ANAゴールドカード | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25% | 184.5 | ANAゴールドカード | 922.5 |
ANAカードプレミアム | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×50% | 369 | ANAプレミアムカード | 1107 |
こうやって見てみると、1,000マイル程度の搭乗マイルがもらえるのってデカいですよね。1,000マイルは最高1,700スカイコンに変えられます。また、羽田-那覇は早めに取れば片道9,000円程度で買えるので、実質的に片道7,300円になるということです。
羽田-那覇が7,300円だとすると、時期によってはLCCとあまり変わらないなんてこともあり得ますよね。
航空券を買う
航空券をANAカードで購入するとで、ボーナスマイルがもらえます。
出張費の立て替えや、飛行機をよく利用する人などであれば、貯まるマイルにかなり差が出ます。
一般カード | ゴールドカード | プラチナカード | |
---|---|---|---|
三井住友 | 1.5% | 2% | 3.5% |
JCB | 1.5% | 2% | 3% |
アメリカン・エキスプレス | 2.5% | 3% | 4.5% |
ダイナース | – | 2% | 4.5% |
加盟店でカード決済する
意識的に使うモノではありませんが、知っておくと便利。
知らない間にマイルが増えている系のマイルがコレです。
マイルプラスといって、カンタンに言ってしまえばANAと提携しているお店でカード決済すると0.5-1%のマイルがもらるサービス。
使いやすいところでいうと、
- ENEOS – 1%
- セブンイレブン – 0.5%
- マツモトキヨシ – 0.5%
などがあります。
定期的に入れ替わるので、たまにチェックしておくと良いでしょう。
ANAカードで効率よくマイルを貯める2つの方法
一言でいってしまえば、「生活費をできる限りクレジットカードに変える」ことになります。
- メインカードをANAカードに変える
- 生活費の決済をできる限りクレジットカードで行う
メインカードをANAカードにする
まずはメインカードをANAカードに変更します。
財布のカード入れの一番上に入っているカードを、ANAカードに入れ替えます。
電子マネーが使えるように設定する
そして次に、ANAカードをApplePayやGooglePayなどに登録をして、スマホからカンタンに決済が出来るように設定をします。
電子マネー | iPhone | Android | |
---|---|---|---|
VISAマスター | ID | ApplePay | GooglePay |
JCB | QuickPay | ApplePay | GooglePay |
アメックス | QuickPay | ApplePay | 楽天Edy |
ダイナース | Edy | – | 楽天Edy |
買い物はANAカードで
また、クレジットカードはコンビニや飲食店、スーパーやドラッグストアでも使う事ができます。
電子マネーではなく、「レジでクレジットカードを手渡してそのまま決済」です。
携帯代やガソリンスタンド、ネット回線や税金までもがクレジットカードで支払いができるようになっています。
ネットサービスの登録カードを変更
既にクレジットカードで登録してあるネットサービスも、登録クレジットカードをANAカードに変更します。
Amazonや楽天、NetflixやHuluなど、登録クレジットカードの変更はすぐに行えます。
また、公共料金や子供の習い事をクレジットカード支払いにしている場合は一手間ありますが、これらもANAカードに変更をします。
1枚に集約するのがマイルを効率よくたくさん貯められるポイント
クレジットカードをANAカード1枚に集約するのが効率よく貯めるポイントになります。
ANAカードでポイントを溜める時点で、他の一般的なカードよりも有利な交換レートでマイルに換えることができます。
なので、まずは日常の生活費をクレジットカードをANAカード1枚に集約するのが効率よく貯めるポイントです。
そしてマイル生活に慣れてきたら、
- テクニックを使って還元率を大きくする
- 複数のカードを使ってさらに還元率を最適化する
といった方法もありますので、順番にチャレンジしてみましょう。