繰り上げ返済とは、海外キャッシングでの利用金額をクレジットカードの支払日よりも前に返済することで金利を抑える方法です。
通常、海外キャッシングは海外でクレジットカードを使ってキャシングをするので、返済方法はクレジットカードと同じように、支払日に支払いをします。
ところが海外キャッシングの金利手数料は日割りで計算されてしまうため、1日でも早く返済する方が金利が安くなるんです。
そのため、海外キャッシングをした後は繰り上げ返済の手続きをしてできる限り早く返済をするのが一般的です。
どうせ支払う必要があるなら1日でも早く繰り上げ返済をして、少しでも金利手数料を少なくできるカードを使いたいところです。
僕自身もこれまで海外キャッシングに何枚ものクレジットカードを使ってきました。
繰り上げ返済の方法はカード会社によって手続き方法がバラバラなので、注意が必要です。
「海外キャッシングは早く返済しないと怖い」
「放っておくと金利がたくさんかかるのかな?」
「繰り上げ返済しないとどうなっちゃうの?」
海外キャッシングの繰り上げ返済の手続きって、実際に使ってみないと本当に分からないんですよね・・・。
海外キャッシングの繰り上げ返済で失敗してしまうケースや、カードの賢い選び方をお教えします。
海外キャッシングで繰り上げ返済をする2つの理由
海外キャッシングで繰り上げ返済をする理由は2つ。
- 金利手数料が安くなる
- 気がラクになる
1. 金利手数料が安くなる
海外キャッシングの金利手数料は、繰り上げ返済をすることで安くすることができます。
というのも、海外キャッシングの金利は日割りになるからです。
利用日から支払日までに対して金利がかかるので、1日でも早く返済をすることで金利手数料を安くすることができます。
繰り上げ返済は、クレジットカードで決められた支払日よりも早く支払うための方法です。
利用金額が少なければあまり大きな差は出ませんが、利用金額が大きくなると支払う金利も大きくなります。
たとえば、10万円分を海外キャッシングで利用すると
- 最短で3日程度で繰り上げ返済ができるセディナカード
- 繰り上げ返済を忘れてしまって40日後に支払い
を比べると、金利手数料に1,825円もの差が出てしまいます。
¥100,000 | 3日(セディナ) | 40日(繰り上げ忘れ) |
---|---|---|
金利手数料(%) | 0.15% | 1.97% |
金利手数料(円) | ¥150 | ¥1,970 |
差額 | – | ¥1,820 |
2. 気がラクになる
クレジットカードの利用分とはいえ、キャッシングは借金。
借金がずっとあるのは、あまり気分のよいものではありませんよね。
クレジットカードの支払日は1-2ヶ月なので海外キャッシングで利用したことを忘れてしまうことがあります。
個人的には繰り上げ返済を良く忘れてしまうのですが、支払い日に普段のクレジットカードの請求と、海外キャッシングの請求がドンと引き落とされていて驚くことがよくあります。
クレジットカードを上手に利用するにあたって最も避けたい事の一つが「支払い遅れ」なので、海外キャッシングをしたら、スグに繰り上げ返済をするクセをシッカリとつけておくことをオススメします。
海外キャッシングを繰り上げ返済ですぐに支払うようにしておくと、金利手数料が安くなるだけでなく気持ちの負担もラクになるメリットがあります。
繰り上げ返済を解説
繰り上げ返済のしくみはシンプル。
クレジッカードには締め日と支払日が決められていますでの、海外キャッシングの利用分も締め日と支払日に基づいて請求されます。
でも、海外キャッシングの金利は利用日から支払日までで日割り計算されてしまうので、放っておくと2ヶ月分の金利が発生してしまうこともあります。
金利は1日でも早く返済する方が安くなるので、海外キャッシングで利用した分を支払い日を繰り上げて返済することを、海外キャッシングの繰り上げ返済と呼んでいます。
そもそも金利ってどれくらいかかるの?
金利は利用金額と返済日数によってかなり変化します。
そもそも、繰り上げ返済をするのは金利手数料を少なくするためです。
とはいってもザックリとでも金利手数料がどれくらいかかるのかが分からないと、あまりメリットがあるイメージが沸きませんよね。
そこで、金利手数料がどれくらいかかっているのかを見てみましょう。
とはいえ、金利は利用金額と返済日数によって変わりますので、分かりやすく表にしてみます。
日数 | 4 | 7 | 30 | 50 |
---|---|---|---|---|
金利 | 0.2% | 0.3% | 1.5% | 2.5% |
50,000 | 99 | 173 | 740 | 1,223 |
100,000 | 197 | 345 | 1,479 | 2,466 |
200,000 | 395 | 690 | 2,959 | 4,932 |
海外キャッシングの金利は年利18%で、日割り計算です。
18%と聞くとビクッとしてしまいますが、日割り計算なので安心してください。
1年での金利なので、1ヶ月で返済すると、「18%÷12=1.5%」程度になります。
仮に、10万円を海外キャッシングして支払い日に50日で返済すると2,466円。
それに対して、4日で繰り上げ返済をすれば395円。
2,071円もの差額が出てしまう事が分かります。
繰り上げ返済を忘れると、支払額はどれくらい?
繰り上げ返済を忘れてしまうと支払額はドンと上がります。
クレジットカードの支払い日までキャッシングをしている事になるため、日割り金利が適用されてしまうからです。
海外キャッシングの利用日がクレジットカードの締め日直前であれば30日分程度の金利で済みます。
ただし、利用日が締め日直後になってしまうとキャッシング期間が最長で2ヶ月(60日)近くになってしまうこともあります。
繰り上げ返済をしない場合は、金利手数料に10倍以上も差が付いてしまうので10万円の利用で2,000円以上も損をすることになってしまいます。
日数 | 4 | 50 |
---|---|---|
金利 | 0.2% | 2.5% |
50,000 | 99 | 1,233 |
100,000 | 197 | 2,466 |
200,000 | 395 | 4,932 |
カード会社による繰り上げ返済の違い
繰り上げ返済の方法はカード会社によって異なりますが、大きく分けると2種類です。
- デジタル方式 – WEB(アプリ)で繰り上げ返済依頼→Pay-easyでネット振込
- アナログ方式 – 電話で繰り上げ返済依頼→銀行振り込み
ネットで完結するデジタル方式の方が手軽で、手数料も安く済みます。
繰り上げ依頼方法 | 返済方法 | |
---|---|---|
楽天カード | 電話 | 振込 |
セディナカード | WEB(自動) | Pay-easy |
エポスカード | 電話 | 振込、ATM |
三井住友VISAカード | 電話 | 振込 |
イオンカード | 電話 | 振込、ATM |
デジタル方式の方が手数料が安くなるのは、支払いが完了するまでの日数が早くなるのが理由です。
ネットからの手続きで完結してしまうので、旅行中のホテルやレストランでも繰り上げ返済手続きができます。
一方、アナログ方式では電話で繰り上げ返済が必要。さらに振込をしなくてはならないのでどうしても時間がかかってしまいます。
海外キャッシングの利用金額が少なければ手数料の差はあまり気になりませんが、利用金額が大きくなればなるほど手数料の差は大きくなります。
手軽で便利なのはデジタル方式
スマホやネットサービスの操作に抵抗がないのであれば、ダンゼンデジタル方式がオススメです。
手数料が安くなるのはモチロンですが、カード会社のメンバーサイトやアプリを使う事で、ネットさえ繋がっていればどこでも繰り上げ返済手続きができルメリットが大きいです。
海外旅行中でも、フリーwifiやホテルのwifiがあるので、ネット経由での手続きは全く問題ありません。
個人的には現地simを使って日本に居るときと同じようにどこにいてもネットを使えるようにしているので、すべてWEB経由で繰り上げ返済手続きをしています。
WEBが苦手なら電話
スマホやネットが苦手であったり、海外でネットを使うのが難しい場合は、アナログ方式でも構いません。
慣れない海外で苦手なネットやスマホを使ってムリヤリ繰り上げ返済の操作と格闘するよりも、純粋に旅行を楽しむ方が生産的だと思います。
アナログ方式のカード会社では、帰国後に電話で繰り上げ返済の依頼が必要です。
海外からでも繰り上げ返済の電話依頼はできるのですが、サポート窓口が日本の電話番号なので国際電話をかけることになってしまいます。
ホテルからの国際電話料金は高い上に待ち時間が長いとイライラしてしまうことにもなりかねません。
ですので、帰国してからの電話をオススメします。
繰り上げ返済の依頼をすると、確定金額と振込先の情報を教えてくれるので期日までに支払いを完了させれば繰り上げ返済は完了です。
繰り上げ返済が早いクレジットカードを選ぶための2つのステップ
繰り上げ返済の方法はクレジットカード会社によって異なります。
ですので、自分に合った使い方ができるカードを選ぶと、繰り上げ返済をラク行う事ができます。
カードを選ぶポイントは3つ。
- キャッシング日数(利用日から支払い日までの日数)
- 繰り上げ返済の申請方法(WEBor電話)
- 支払い方法(WEB振込or振込)
主な人気カードの繰り上げ返済手続きと支払い方法を比較
楽天カード | セディナカード | エポスカード | イオンカード | 三井住友 | セゾン | |
---|---|---|---|---|---|---|
キャッシング日数 | 7-10日 | 3-4日 | 20-40日 | 20-50日 | 7-10日 | 7-10日 |
繰り上げ返済 | 電話 | WEB、電話 | 電話 ATM | ATM | 電話 ATM | 電話 |
支払い方法 | 銀行振り込み | Pay-easy | 銀行振り込み | 銀行振り込み | 銀行振り込み | 銀行振り込み |
一覧できる表にしてみると分かりやすいのですが、どこのカード会社もそこまで大きな差はありません。
注目するポイントとしては、海外旅行保険でも便利なエポスカードで海外キャッシングする人も多いのですが、エポスカードでは実質的に繰り上げ返済ができません。
というのも、海外キャッシングの利用金額が、通常のカードの請求金額確定日まで見ることができないのが理由です。
そのため、キャシング日数が長くなることで金利が高くなるというワケです。
利用者が多い楽天カードを海外キャッシングに使う場合は、サポートへの電話+銀行振り込みで繰り上げ返済の日数を短縮することができます。
海外キャッシングの繰り上げ返済が早くて手数料が安いのはセディナカード
この中で海外キャッシングの繰り上げ返済日数が最も短く、手数料が安いのはセディナカードです。
海外キャッシングを利用した日から2-3日後にはWEBから利用金額を確認することができて、その場で支払い(Pay-easy)ができるのが理由です。
WEBやスマホアプリの操作に抵抗がないのであれば、セディナカードでの海外キャッシングが最もラクで手数料が安くなります。
セディナカード | |
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特徴 | |
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ポイント | |
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※本サイトの表記内容は2020年1月現在の内容になります。 正しい詳細に関しては株式会社セディナの公式ページをご確認ください |