海外キャッシングの手数料とは、海外のATMからクレジットカードでキャッシングをした時にかかる費用のこと。
国内のキャッシングとは違って現地通貨を引き出す海外キャッシングでは為替手数料や海外ATMを利用する手数料、金利手数料などがかかります。
これらの手数料をまとめたものを海外キャッシングの手数料と呼んでいます。
海外キャッシングを使おうと思うと手数料が結局どれぐらいになって両替所と比べてどれくらい安いのかが気になってしまいますよね。
どうせ使うのであれば、いちばん手数料が安いカードを使いたいところです。
僕自身もこれまで何枚も海外キャッシングのカードを作って使ってきました。
手数料や使い勝手を考えながら試していたら、どんどん増えてしまって、いつの間にか6枚も所有することに・・・。
「いちばん手数料が安いカードはどのカードだろう?」
「両替所に比べてどれくらい安くなるんだろう?」
「カードごとに違いはあるんだろうか?」
そのカードの手数料が安いのかどうかって、海外で実際に使ってみないと本当に分からないんですよね・・・。
海外キャッシングの手数料で失敗してしまうケースや、カードの賢い選び方をお教えします。
3つの手数料
手数料は3つ
まず、海外キャッシングには3つの手数料があります。
- 為替レート手数料
- 海外ATM利用手数料
- 金利手数料
この3つをまとめて、「手数料」と呼んでいます。
クレジットカードごとに手数料が異なるのは、それぞれの手数料が細かく変わってくるのが理由です。
両替所と比べるとどれくらい違うの?
一方、両替所がどのような手数料になっているのかというと、
- 為替レート手数料
のみです。
両替所は市場の為替レートに利益分を加えたレートで両替をすることで利益を得ています。
両替所の手数料は海外キャッシングと比べるとかなり大きくなっています。
手数料を具体的な数字にすると、
- 両替所 – 3%-25%
- 海外キャッシング – 0.15%-2%
となります。
手数料のパーセンテージに開きがあるのは、通貨によって為替レートの幅が違うのが理由です。
たとえば、主要通貨であるドルやユーロでは為替レートの幅が狭くなり手数料は3-4%となります。
一方、マイナー通貨である韓国ウォン、タイバーツなどでは為替レートの幅が広くなるので手数料は10-15%となります。
5万円を両替するとどれくらい違うの?
たとえば、台湾旅行で5万円を台湾ドルに両替するとしましょう。
両替所の手数料が12.31%に対して、海外キャッシングの手数料は0.151%。
両替所 | 海外キャッシング | |
---|---|---|
手数料(%) | 12.31% | 0.151% |
手数料(円) | ¥6,155 | ¥76 |
為替レートだけであれば6,079円もの差があります。
もちろん、海外キャッシングではこれに加えてATM利用手数料や金利手数料などが加わりますが、一番手数料が安い方法なら2-300円程度。
僕も今まで空港や両替所で両替をしていたので、かなり損をしてきたと思います。
なんでそんなに違うの?
両替所と海外キャッシングの間に、なぜこれほどまでの差があるのかについては正直よく分かりません。
単純に、両替所がたくさん利益をとっているのが理由なのですが、家賃も人件費もかかる両替所では経費もたくさんかかるのかもしれません。
とはいえ、個人レベル考えれば一回の旅行で数千円単位の両替手数料の違いは小さくありません。
個人的には海外キャッシングを使って、現地でオイシイものを食べたりお土産代に充てる方がよっぽど旅行を楽しめると考えています。
カード会社にによる海外キャッシングの手数料の違い
手数料の差は海外キャッシングと両替所だけの間だけではありません。
クレジットカード会社の間にも手数料の差があります。
海外キャッシングの手数料には3つの手数料があると話しました。
- 為替レートの手数料
- 海外ATM利用手数料
- 金利手数料
1. 為替レートの手数料
為替レートの手数料は、両替所と海外キャッシングでレートが違うように、
- VISAカードブランド
- マスターカードブランド
- JCBブランド
によっても違います。
VISA、マスター、JCBはクレジットカードの券面のどこかにロゴマークが入っているのですぐに分かります。
この中で、最も為替レートが良いのはマスターカードです。
ドルやユーロといったメジャー通貨であれば為替レートにほとんど変わりはありません。
数円、数十円程度なのでどのカードブランドを使ってもほぼ同じです。
一方、マイナー通貨と呼ばれる台湾ドル、韓国ウォン、タイバーツなど、アジア通貨はシンガポールを除いてマスターカードに大きく軍配が上がります。
為替レート手数料の差も数百円から数千円になるので、アジア圏への旅行で海外キャッシングを利用するならマスターカードがダントツでオススメです。
2. 海外ATM手数料
海外ATM手数料とは、海外のATMを利用した際にかかる手数料。
日本のコンビニや時間外の銀行でATMを利用した時に取られる手数料をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
海外キャッシングのATM手数料はほぼ全てのクレジットカード会社で取られます。
1万円以下 | 1万円以上 | |
---|---|---|
海外ATM利用手数料 | 108円(税込み) | 216円(税込み) |
海外ATM手数料の注意点は毎回取られること
海外ATM手数料の最も大きなデメリットは、ATMからお金を引き出す度に手数料を取られてしまうこと。
現金を引き出す度に216円を取られるのは気分のよいものではありません。
両替所に比べて手数料がものすごく安い海外キャッシングでは、手数料の中で海外ATM利用手数料の割合がものすごく大きいんです。
しかも、ATM手数料は利用する度にかかるので、海外キャッシングで最も大きな手数料なんです。
¥20,362 | 手数料(金額) | |
---|---|---|
為替レート | 0.331% | ¥67 |
ATM利用手数料 | 1.061% | ¥216 |
金利手数料 | 0.197% | ¥40 |
手数料合計 | ¥324 | |
支払額合計 | ¥20,686 |
金利手数料
金利手数料とは、海外キャッシングの利用金額に対しての金利。
海外キャッシングは平たく言えば海外でクレジットカードのキャッシングをしているだけなので、キャッシングに対する金利がかかります。
金利はどのクレジットカードも年利18%です。
年利18%と聞くと、消費者金融をイメージしてしまうと思いますが、海外キャッシングの金利は日割り金利で計算されます。
海外キャッシングは繰り上げ返済をすることを前提として使うので、早ければ3-4日。
遅くても7-10日程度で利用金額を返済をします。
繰り上げ返済しなくても、大して変わらない
繰り上げ返済とは、クレジットカードの支払日よりも早いタイミングで返済を行う事です。
金利手数料は日割りで計算されるので、1日でも早く返済する方が手数料が安くなるという理由から、繰り上げ返済をしています。
3-4日で繰り上げ返済してしまえば0.2%程度の金利手数料しか発生しないので、50,000円を海外キャシシングしても金利は約100円。
安いですよね。
金利にはなぜか怖いイメージがあるので繰り上げ返済に対して敏感になってしまうのですが、実際にはたいしたことはありません。
仮に、繰り上げ返済を忘れてしまったとしても支払日になれば自動的に決済されてしまいます。
また、何十万円も利用しない限りは、3-40日程度の金利でも数百円程度しかかかりません。
手数料が安い海外キャッシングクレジットカードを選ぶための3つのステップ
手数料が安い海外キャッシングのためのクレジットカードを選ぶには、
- 為替レート手数料を安くするするには
- 海外ATM利用料を安くするにはどうすれば良いのか
- 金利手数料をやすくするにはどうすれば良いのか
を考えれば良いということになります。
1. 為替レート手数料の安いクレジットカードとは
為替レート手数料が最も安いクレジットカードは、
「マスターカード」です。
ですので、海外キャシング用のクレジットカードは「マスターカード」ブランドを選ぶのが正解です。
2. 海外ATM利用料の安いクレジットカードとは
手数料の中でも割合が最も大きい「海外ATM利用手数料」は基本的に全てのクレジットカードで取られる手数料。
なのですが、なぜか海外ATM利用手数料がかからないクレジットカードが3種類あります。
- セディナカード
- ACマスターカード
- JCBカード
海外ATM利用手数料がかからないこの3種のカードのメリットは手数料が安いことだけではありません。
利用料がかからない分、必要な時に必要な金額だけATMから現金を引き出せるので、大金を持ち歩かなくてよくなるメリットがあります。
治安が良くない国や現金をあまり持ち歩きたくない海外では、犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクを避けることができるのは安心です。
3. 金利手数料の安いクレジットカードとは
金利手数料は年利18%とどこのカード会社も同じですが、返済できるまでの日数が変わります。
繰り上げ返済が早くできる会社もあれば、繰り上げ返済ができるまでに時間がかかる会社もあります。
最も早く繰り上げ返済ができるクレジットカードは、セディナカードです。
セディナカードはWEB、またはアプリから海外キャッシングの利用明細が確認できるまでの時間が2-4日ととても早いです。
さらに、利用明細が確認できた時点で「Pay-easy」という、ネット決済サービスを利用する事で手数料無料で銀行振り込みをすることができます。
ですので、実質的に2-4日で繰り上げ返済ができる事になりますので、金利はほぼかかりません。
一方、他のカードでは繰り上げ返済に「電話での依頼」して、「銀行振り込み」が必要になります。
旅行中は国際電話になってしまうため、繋がりにくいサポートセンターへの電話は避けたいもの。
細かい話ですが銀行振り込みにも「振り込み手数料」がかかってしまうのもマイナスポイントです。
海外キャッシングのカードを手数料で選んで失敗してしまうケース
海外キャシングのためのカードを選ぶときは、どのカードを選べば良いか分からないので手数料を目安に選んでしまうと思います。
クレジットカードの公式サイトでは「空港の両替所よりも、こんなに安いですよー」という説明を多く見かけるので、手数料が安いような印象を受けてしまいます。
海外キャシングに使うクレジットカードは、専用のカードを持っておく方が管理がです。
海外ATM利用手数料で失敗するケース
数種類のカードを除いて、ほとんどのカードでは海外ATM利用手数料がかかります。
海外キャッシングのメリットは手数料だけではありません。
必要な金額を必要な時に引き出す事ができるので、たくさんの現金を持ち歩かなくて良い安全性は、海外旅行での大きなメリット。
とはいえ、現金を引き出す度にATM利用手数料を取られてしまうとどうしても躊躇してしまうんですよね。
繰り上げ返済で失敗してしまうケース
海外キャッシングでは、金利を抑えるために繰り上げ返済をすることになります。
引き出し金額が大きければ大きいほど、金利も比例して高くなるため、1日でも早く返済するのが手数料を安くするポイントです。
ところが、ほとんどのカード会社は繰り上げ返済を電話でしか受け付けてくれません。
カード会社のサポート窓口は日本の電話番号です。
そのため、最速で繰り上げ返済をするためには、旅行中に海外から国際電話で繰り上げ返済の依頼をする必要がある場合もあります。
ただでさえ繋がりにくい上に、請求金額の確認や、振込口座の確認などが必要なので最低でも15-20分程度の電話は覚悟しなくてはなりません。
海外旅行中にサポート電話が繋がるのを待っているのも、あまりにも雰囲気がないですよね。
海外キャッシングをカードうまく選ぶポイント
海外キャッシングカード選びのポイントは、
- 海外ATM利用手数料が無料かどうか
- 繰り上げ返済がカンタンかどうか
の2つです。
海外ATM利用手数料を取られるカードだと、どうしても1回でキャシングする金額が増えてしまうので海外で大金を持ち歩くことになってしまいます。
手数料が無料であれば、必要な時に必要な金額だけを引き出せる自由度が高くなり、犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクも下がります。
繰り上げ返済をするのにサポートへの電話や銀行振り込みに手続きが必要なカード会社は手間がかかります。
海外からサポートに電話をするのが難しいので、日割り金利を安くすることができないだけでなく、時間も手間も取られるので、使い勝手がよくありません。
また、実際に計算をしてみるとクレジットカードの間では為替レートや金利の手数料は微々たるモノなんです。
ですので、考えるべきなのは手数料の中でも金額の比率が大きい「海外ATM利用手数料」。
ATM利用手数料は回数を重ねるごとに増えていくので、旅行中に現金を何回引き出しても手数料がかからない、
- セディナカード
- ACマスターカード
- JCBカード
のうち、いずれか1枚を選ぶ事をオススメします。
また、その中でも繰り上げ返済の手続きがWEB(アプリ)で完結させることができセディナカードであれば、選択肢が多い海外キャッシングカードの中でも最も手数料が安くなるので失敗することはありません。
海外キャッシングの手数料が安い、オススメのクレジットカード
海外キャッシングに最も手数料が安く、使い勝手が良いのはセディナカードです。
- マスターカードは為替レートが最も良いので、支払う金額が最も安くなる
- 何回使っても海外ATM利用手数料が無料なので、必要な分だけ引き出せる
- 繰り上げ返済が全てWEB(アプリ)からできるので、時間と手間が取られない
- 年会費無料なので、持っておくだけなら何も損しない
一つだけデメリットとして上げるなら、海外旅行保険が付帯していないことくらいです。
海外旅行保険をクレジットカードの付帯保険だけでカバーする場合には、エポスカードなどの海外旅行保険が付帯するクレジットカードを別で持つ必要があります。
とはいえ、僕自身もセディナカードを海外キャッシングのメインカードとして使っていますが、海外旅行の度にフル活用しています。
セディナカード | |
---|---|
![]() | |
特徴 | |
海外旅行にとりあえず持っておくべき、海外キャッシングで両替ができる年会費無料のカード! | |
年会費 | 海外旅行保険 |
無料 | なし |
公式サイトで詳細を確認する | |
ポイント | |
| |
※本サイトの表記内容は2020年1月現在の内容になります。 正しい詳細に関しては株式会社セディナの公式ページをご確認ください |