エポスカードの海外保険、内容は十分?

エポスカードには海外保険が付帯しています。

エポスカードはマルイが発行しているVisaブランドのクレジットカードで、海外旅行によく行く人が海外旅行傷害保険の付帯しているカードとして必ず持って行く一枚。

とはいえ、海外保険は細かい条件や既定があるので内容や詳細が気になるところ。

エポスカードの海外保険で本当に十分なのかどうか、内容と詳細を見ていきましょう。

エポスカードの海外保険の種類と内容

エポスカードの海外保険は他のクレジットカードに付帯する旅行保険と比べてズバ抜けて優れています。

保険の種類 保険金額
傷害死亡・後遺障害 最高500万円
傷害治療費用 200万円(1事故の限度額)
疾病治療費用 270万円(1疾病の限度額)
賠償責任(免責なし) 2000万円(1事故の限度額)
救援者費用 100万円(1旅行・保険期間中の限度額)
携行品損害(免責3,000円) 20万円(1旅行・保険期間中の限度額)

海外旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードを既に持っていて、海外保険について調べて事がある人なら表を見ただけで条件の良さにビックリすると思います。

加えて、エポスカードは年会費が永年無料で海外保険は自動付帯になります。

数字だけを見ても何が優れているのか全くイメージがわかないと思います。 ですので、順番に一つずつ説明をしていきます。

なぜエポスの海外保険はいいの?

傷害死亡・後遺障害

重要度:☆☆☆☆★

傷害死亡・後遺障害とは、事故によるケガで死亡したり後遺障害が生じたりすることに対する保険。

  • 飛行機事故による死亡
  • 旅行中に自動車事故に遭い後遺障害に

といった場合などに補償される保険です。

あまり考えたくはないアクシデントに対する保険です。傷害死亡・後遺障害は合算されないので(A社2,000万、B社500万でも2,500万円の補償にはならず、2,000万円をA/B社で按分)別のカードや保険でカバーします。

傷害治療費用

重要度:★★★★★

傷害治療保険とは、旅行中のケガに対する保険です。

傷害治療保険は旅行保険で最も重要な保険の一つで、旅行中に最も多いアクシデントの一つです。

たとえば、外出中に階段を踏み外し骨折をししたり、道を歩いている時に車にはねられてしまって病院の治療が必要になったりした場合などに補償される保険です。

飲酒や無免許、喧嘩や自殺行為といったケガに対しては保険が適用されません。また、歯科治療、出産、はりやカイロ、むちうちや腰痛、膝痛といった医学的他覚所見にないものも保険対象外となるので注意が必要です。

疾病治療費用

重要度:★★★★★

疾病治療保険とは、旅行中の病気に対する保険です。

疾病治療保険は傷害治療保険と並んで海外保険で最も必要な保険の一つ。

たとえば、原因不明の食中毒で腹痛や嘔吐が止まらず動けなくなり 救急車で運ばれてしまったり、高熱と頭痛で動けなくなり病院に行かざるを得なくなってしまった場合などに補償される保険です。

持病やそもそも持っている疾病や、故意、重大な過失や自殺行為に対しては保険は適用されません。また、歯科疾病には適用されず登山中の疾病(高山病)にも適用されないので注意が必要です。

賠償責任

重要度:☆☆☆★★

賠償責任とは旅行中に法律上の損害賠償責任を負ってしまった場合の保険です。

たとえば、ゴルフで他人にボールを当ててケガをさせてしまったり、スノボ中に子供に衝突して骨折させてしまった場合などに補償される保険です。

レンタル品や他人から借りたり預かっているもの、自動車の運転中に関しては保険は適用されず、あくまで個人の日常生活が保険の対象範囲となっているため、仕事中のアクシデントに対しても保険は適用されません。

救援者費用

救援者費用とは、入院が必要なケガや病気になってしまった際に家族が渡航するための費用や、行方不明になってしまった場合の捜索費用のための保険です。

重要度:☆☆☆☆★

たとえば、現地ツアー中に遭難し、捜索活動が必要になったり、海外旅行中にケガで長期入院し、親族が渡航した場合などに補償される保険です。

また、自殺行為や戦争、故意や重大な過失による事故に対しては保険は適用されません。

携行品損害

携行品損害とは、旅行先で持ち物や身の回りのものが盗まれたり壊れたりしてしまった場合の保険です。

重要度:☆☆★★★

たとえば、旅行先でバッグを盗まれたり、出先でデジカメを落として壊してしまった場合になどに補償される保険です。

置き忘れや紛失といった過失に対しては保険は適用されません。

エポスカードとエポスゴールドの海外保険を比較

エポスカードには、より保険が充実している、エポスゴールドというカードがあります。

エポスゴールドは、年会費無料のエポスカードに対して5,000円の年会費がかかります。その分、旅行や生活に便利な特典が付帯しているカードです。

保険内容 エポスゴールド エポスVisa
傷害死亡・後遺傷害 1,000万円 (500万UP) 500万円
傷害治療費用 300万円(100万UP) 200万円
疾病治療費用 300万円 (30万UP) 270万円
賠償責任(免責なし) 2,000万円 同じ
救援者費用 100万円 同じ
携行品損害(免責3,000円) 20万円 同じ

傷害治療、疾病治療の保険額がアップするので安心感が増します。

海外旅行傷害保険に求められる一般的な保険金額は、300万円-500万円とされています。

傷害治療費用 疾病治療費用
アジア 300万円 300万円
欧米 500万円 500万円

アジアエリアよりも欧米エリアの方が医療費の請求が高額になるのが理由です。

アジア方面への旅行で1枚のクレジットカードのみで海外保険をカバーしたい人にはエポスゴールドは便利な選択になります。

ただし、5,000円の年会費がかかることになります。

ですので、空港ラウンジの利用は必要なく他のクレジットカードで海外旅行保険の金額をカバーできている場合には一般のエポスカードで問題ありません

エポスカードと楽天カードの海外保険を比較

楽天カードは持っている人も多く、海外保険付帯カードとしてよく話題に出るカード。

楽天カードもエポスカードと同様に永年無料のカードなので、旅行保険として利用することはできないのでしょうか?

エポスカード 楽天カード
年会費 永年無料 永年無料
傷害死亡・後遺傷害 最高500万円 2,000万円
傷害治療費用 200万円 200万円
疾病治療費用 270万円 200万円
賠償責任事故 2,000万円 2,000万円
救援者費用 100万円 200万円
携行品損害 20万円 20万円
付帯条件 自動付帯 利用付帯

エポスカードと楽天カードを並べて比較してみると、どちらも同じように見えます。むしろ、数字だけ見れば楽天カードの方が勝っています。

一見同じような海外保険が付帯してるように見えるのですが、イチバンの違いは「自動付帯」と「利用付帯」

自動付帯と利用付帯は保険の適用条件で、カンタンにいってしまえば

  • カードを持っているだけで保険が適用される
  • カードを旅費に使うと保険が適用される

の違い。

エポスカードは「持っているだけで保険適用」。

楽天カードは「旅費に使うと保険が適用される」。

この、旅費にに使うと適用されるというのがクセ者で、とても使い勝手が悪いのです。

旅費に使うといわれると、航空券やツアー代をカードで払わないといけないように感じてしまうかもしれませんが、利用付帯はそうではありありません。

空港までの公共交通機関や、海外でのツアー代金も利用付帯の条件として有効です。

それなら簡単そうなので利用付帯でも良いな、と思ってしまいがちなのですが大きな問題が一つだけあります。

移動費や航空券を間違って別のカードで払ってしまっていたりすると保険に入っているつもりが無保険で海外旅行に出かけている状態になってしまいます。

そんな状態で万一事故にでも遭ったりケガをしてしまったらタイヘンです。 数十万、場合によっては数百万単位の医療費請求を「実費」で支払うことになってしまいます・

もしかしたら楽天カードなどの「利用付帯」の海外旅行傷害保険付帯のクレジットカードは既にもっているかもしれません。

それでも、クレジットカード付帯の海外保険は「自動付帯」にすることを強くオススメします。

運営者情報

テツ夫

テツ夫

クレジットカードやステータス制度を利用して旅行を快適に過ごすための方法を実践。
クレジットカードや陸マイルを利用してANA100万マイルを約2年程度で貯める。
ラクして得するのは好きだが、細かく面倒なことは嫌い。
「ANAダイヤモンド会員、Marriottチタン会員、ヒルトンダイヤモンド会員、IHGスパイアエリート会員」を取得。
自分自身の経験から、得して旅を楽しむための情報とTipsを紹介します!

「エポスカードの海外保険、内容は十分?」の目次

上部へスクロール