まず最初に、海外旅行保険に加入する人の確認です。
具体的には、
- 保険に加入する人の属性や状態
- 保険に加入する人の人数
を確認する必要があります。
というのも、海外旅行保険の規約はとても細かく定められているため、加入者の属性や状態によっては保険に制限がかかることもあるからです。
そして、クレジットカードに付帯する海外旅行保険は、原則として契約者本人に適用されます。
ですので、契約者以外の、たとえば妻や子供、両親などにクレジットカードの海外旅行保険を使おうとうすると、少し工夫が必要になります。
一般的なの海外旅行では問題ありませんが、ここではよくある状況ごとに海外旅行保険の選び方を見ていきましょう。
自分ひとりが海外旅行保険に加入する
まず海外旅行保険の加入者が自分1人の場合。
一人旅や友達との旅行など、保険に加入するのが自分「だけ」で良い場合などです。
この場合は、加入者=カード契約者本人となるので何も問題ありません。
全ての海外旅行保険付帯クレジットカードを利用できるので、好きなカードを自由に選びましょう。
ただし、以下の状況に当てはまる場合には注意が必要です。
- 妊婦 – 妊娠している場合
- 持病がある – 既往歴がある場合
- 未成年 – 学生など、20歳未満の場合
- シニア – 65歳以上の場合
妊婦・妊娠が海外旅行保険に入るには?
赤ちゃんが生まれる前に海外旅行に行っておきたい、もしくは妊娠に気付かずに海外旅行に出かけてしまうケースもあると思います。
妊娠中に海外旅行に行く場合は海外旅行保険の扱いが少し特殊になります。
妊娠中の場合、妊娠・出産・早産・流産に関する費用は海外旅行保険では補償されません。
ただし、そのほかの病気やケガ、盗難などの保険に関しては通常の海外旅行保険として補償されるという扱いになります。
つまり、妊娠に関する理由で病院の治療を受けたとしても医療費が保険で補償されないということになります。
妊婦でも加入できる海外旅行保険
ただし、AIGの海外旅行保険の場合、「妊娠初期の症状に対する保険金支払責任の変更に関する特約」によって妊婦の保険加入が可能です。(AIG-よくあるお問い合わせ)
- 妊娠22週未満
- 31日までの旅行
という条件はありますが、妊娠初期の異常で病院の治療を受けた場合に補償されます。
クレジットカードの海外旅行保険と併用する事も可能です。
持病(既往歴)がある人が海外旅行保険に入るには?
クレジットカード、保険会社共に基本的には持病(既往歴)は補償の対象外です。
そもそも「持病」って何?となると思いますが、保険上の定義では
- 海外で悪化 – 持病なので補償対象外
- 海外で発症 – 病気なので補償対象
と考えると分かりやすいと思います。
たとえば、心臓の疾患や糖尿病といった病気は分かりやすい持病としてイメージしやすいと思いますが、歯の痛みが海外で悪化した場合も海外で発症したわけではないので補償対象外の持病扱いとなります。
アクシデントでケガをしたり、海外の食べ物や水が原因で体調を崩した場合には「海外で発症した」扱いとなるので、海外旅行保険の補償対象となります。
ですので、持病があったとしても持病を原因としないケガや病気に関してはクレジットカードの海外旅行保険でも補償されることになります。
また、携行品や賠償責任なども問題無く補償されます。
持病(既往歴)がある人が加入できる海外旅行保険
AIGの海外旅行保険の場合、「疾病に関する応急治療・救援費用補償特約」により持病があっても保険加入が可能です。(AIG-よくあるお問い合わせ」)
- 妊娠、歯科治療以外
- 継続的な治療(インシュリン注射・透析など)以外
- 31日までの旅行
という条件で、旅行開始前に発症し医師の治療を受けたことがある病気が旅行中に悪化して、病院の治療が必要になった場合に補償されます。
未成年が海外旅行保険に入るには?
未成年がクレジットカードの海外旅行保険を利用する場合、大きく分けて2つの方法があります。
- 親のクレジットカードの「家族特約」を利用する
- 自分のクレジットカードを作る
海外旅行保険には「家族特約」といって、家族を海外旅行保険の加入者対象とできるカードがあります。
その場合は、
- 付帯条件が自動付帯
- 家族特約の対象範囲に入っている(※同居、別居などの規約がある)
を確認してクレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する事ができます。
とはいえ、利用条件が複雑なこともあるので、18歳以上の未成年の場合には自分のクレジットカードを作ってしまう方がラクで便利です。
未成年の場合は、クレジットカードの審査が問題になることが多いので、
- 学生の場合 → 海外旅行保険が付帯する学生向けのカード
- 働いている場合 → 海外旅行保険が付帯するエントリー向けのカード
をオススメします。
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70歳以上である
保険会社で加入する海外旅行保険の場合、70歳以上は対面での加入手続きが必要となります。
一部の保険会社ではネット加入ができるところもあります。
とはいえ、持病の有無などで加入が不可になってしまったりと、手続きが煩雑であることには注意が必要です。
シニア層が自分で加入をすることを考えると窓口で直接手続きをすることをオススメします。
また、本人加入ではなく70歳以上の両親の保険加入の場合であれば、
- 同居の親族
という条件で「家族特約」が付帯するクレジットカードを利用する事も可能です。
自分以外も海外旅行保険に加入する場合
自分以外も海外旅行保険に加入する場合は、主に家族(配偶者・子供)や両親となるかと思います。
クレジットカードを使って家族で海外旅行保険に加入する場合は、「家族特約」が付帯したクレジットカードを利用します。
家族特約が付帯するカードであれば、カード契約者本人に加えて(配偶者・子供・親)をまとめて海外旅行保険に加入させられるので便利です。
子供(赤ちゃん・幼児・0歳)
海外旅行保険では加入条件を「生後6ヶ月から」としている保険会社もありますので、赤ちゃんでも加入できる年齢制限(下限)の無い保険会社を選ぶ必要があります。
クレジットカードの海外旅行保険で家族特約を利用する場合には、自動的に子供(赤ちゃん・幼児・0歳)も加入させることができます。
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