ANAアメックス、ANAアメックスゴールドは年会費がかかるのでANAカードを選ぶ時には敬遠されがち。
単純に特典やスペックだけを比べてしまうと、ANAアメックスを選ぶ理由がよく分からなってしまいますよね。
興味深いのが、年会費がかかるANAアメックスこそが、クレジットカードをあまり使わない人にとってピッタリのカードなんです。
その秘密は、ANAアメックスにはマイルが無期限に貯められるオプションがあること。
無期限にマイルが貯められるANAアメックスをどのように使えば、夢の海外旅行が手に入れられるのかを分かりやすく解説します。
- 無期限でマイルが貯められるのは年会費以上の価値がある!
- 生活費を全てカード決済に移行する!
- コツコツ貯めれば家族全員で家族旅行にも行ける!
ANAアメックスがポイントが無期限に貯められるメリット
ANAアメックスカード、ANAアメックスゴールドの最大のメリットは無期限で貯められるマイル。
クレジットカードのポイントの有効期限は通常3年程度なので、年間決済額によっては望むマイル数を貯める事ができません。
たとえば、ハワイやヨーロッパにビジネスクラスでいくための特典航空券は、それぞれ60,000マイルと80,000マイルから。

いつか行ってみたいと思っていても、普通のカードでは2-3年でポイントが期限を迎えてしまうので、年間決済金額が少ないといつまで経ってもマイルを貯める事ができません。
ANAアメックスであれば、年間決済額が少ない人こそ「マイル活動」を最大限に効率化できます。
無期限にマイルを貯める事ができるANAアメックスを使って、ガッチリとマイルを貯めましょう。
普通のカードの有効期限
ANAカードの中でも、一般のカードのポイント有効期限は2年。
またゴールドカードでも有効期限は3年となっています。があります。

なので、現実的にたくさんのマイルが必要な特典航空券に交換するのは不可能になってしまいます。
「3年もあれば大丈夫でしょ?」
と思ってしまいがちなのですが、実際にマイルを貯めている人の話を聞くと「中途半端なマイルが貯まるだけで何に使って良いか分からない」といわれます。
1人で旅行に行くなら問題はないかもしれませんが、夫婦や家族での旅行ではたくさんのマイルが必要になるのでどれだけ頑張ってマイルを貯めても、望む旅行先に行けないという事が起こってしまいます。
長い時間をかけてマイルを貯めることになるので、せっかくであれば長年夢見ていた旅行先にきたいですよね。

マイルが足りないのを理由に、行き先を変更するような事はしたくないと思います。
ANAアメックスのポイントシステム
アメックスのポイントは「メンバーシップリワード」といいます。
マイルに交換するのに「メンバーシップリワードANAコース」というのがあったり、マイルの交換レートを良くするための「メンバーシップリワードプラス」などがあり、かなり分かりづらいしくみなのが難点。
さらに、カードによって上記オプションが加入できたり出来なかったりするので、アメックスのポイントをはじめて使った時はかなり戸惑いました。
ただ、ANAアメックス、ANAアメックスであれば、覚えておくのは「ポイント移行コース」だけでOK。
ANAの提携カードだけあって、ANAマイルに関しては分かりやすくなっているので安心です。
ポイント移行コース
ポイント移行コースは、アメックスポイントをANAマイルに換えるためのオプションで、ANAアメックス、ANAアメックスゴールドのみで利用できます。
ANAアメックスは別途加入(6,600円/年)が必要になりますが、ANAアメックスゴールドは自動的にオプションが付帯するので別途加入の必要はありません。
このオプションには、主に2つの機能があります。
- ポイントの有効期限が無期限になる
- ポイントからANAマイルへの交換レートがアップする
「ポイント移行コース」はANAアメックスでマイルを貯めるためには必須のオプションとなります。
ANAアメックスでマイルを貯める3つの方法
ANAアメックス、ANAアメックスゴールドでは無期限で貯まるポイントをコツコツ貯め続けて、必要なマイル数が貯まったらマイルに交換をします。
なので、まずはアメックスポイントを貯めるところからがスタートです。
アメックスポイントの貯め方は、
- キャンペーンマイル貯める
- ANAの飛行機で貯める
- カード利用で貯める
の3つ。
順番にひとつずつ、解説します。
1.キャンペーンマイルで貯める
ANAアメックスでは入会キャンペーンを行っています。
一発で35,000マイルから60,000マイルが貯められます。
入会キャンペーンマイルは、カード利用の金額に応じてボーナスマイルが段階的に増えていくしくみです。
なので、あらかじめタイミングをみて、準備してからの入会がおすすめです。
2.ANAの飛行機で貯める
ANAアメックスはANAの提携カードということもあり、ANAの飛行機を利用することでボーナスマイルがもらえます。
一つ一つのボーナスマイルは少なく感じるかもしれませんが、回数が積み上がるとかなり大きなマイルを稼ぐ事ができるようになっています。
搭乗マイルボーナス
他のアメックスカードにはなく、ANAアメックス固有の特典なのが「搭乗マイルボーナス」。
搭乗マイルボーナスは、ANA便を利用した際に受け取れるボーナスに「加えて」ボーナスマイルがもらえるしくみ。
- ANAアメックス – +10%
- ANAアメックスゴールド +25%
となります。
たとえば、羽田-沖縄でもらえるマイルは、738マイル、往復で1472マイルです。

それに加えて各、10%、25%のボーナスマイルが加わります。
- ANAアメックス(+10%)- 1622マイル
- ANAアメックスゴールド (+25%)- 1844マイル
となります。
カードなしとANAアメックスゴールドでは400マイルほどの差があります。
400マイルは、カード決済で貯めるマイルに換算すると40,000円分になります。
細かいように感じてしまいますが、飛行機の乗る機会が多ければ多いほどその差は大きくなります。
ANA航空券の購入
ANAの航空券を購入する際は、通常1%のポイント還元率が2.5%-3%となります。
- ANAアメックス – 2.5%
- ANAアメックスゴールド – 3%
仕事で航空券の購入を自分のカードで決済できる場合には、かなり大きなマイルバックとなります。
また、ANAの上級会員を目指す場合には航空券を何度も購入する事になるので、ANAアメックスで決済をすればマイルが一気にドンと貯まります。
継続マイル
1年ごとのカード更新の度に、継続マイルがもらえます。
- ANAアメックス – 1,000マイル
- ANAアメックスゴールド – 2,000マイル
継続マイルの受取りは特別な手続きは必要なく、自動的に加算されます。
3.カード利用で貯める
長期的にマイルを貯めていく場合、カード決済でマイルをコツコツ貯めていく事になります。
カード決済でのポイント還元率は、ANAアメックスカードとANAアメックスゴールドカードのどちらも1%となります。
ANAアメックスやANAアメックスゴールドでマイルを貯める最大のメリットはポイントが無期限で貯め続けられる事。
なので、生活費や出費をできる限りカード決済に移行するのが、少しでも早くマイルを貯めるために重要です。
光熱費や通信費はもとより、
- コンビニ
- スーパー
- 交通費
- 税金
などもカード決済にすることができます。
個人的には小銭入れが付いた財布を持ち歩く事がほとんど無くなりました。「少しやり過ぎかな?」と思うのですが外出に財布自体を持ち出さないこともよくあります。 カード決済が「できるところ」を優先的に選ぶようになってしまったのですが、結果的に生活が便利になったうえにマイルがたくさん貯まるようになったので、満足しています。
1年間でどれくらいマイルが貯められるのか?
では、実際にどれくらいマイルが貯められるのでしょうか?
たとえば、
- 食費
- 光熱費
- 通信費
- コンビニ
- 習い事
- その他雑費
などを合計して、ザックリと毎月200,000円の生活費だとします。
ポイント還元率は1%なので、
2,000ポイント=2,000マイル
それが12ヶ月分なので、
2,000×12=24,000マイル
1年間で24,000マイルが貯まることになります。

24,000マイルあれば、夫婦2人で韓国旅行に行く事ができます。

かたや、生活しているだけで毎年韓国旅行に行けるにもかかわらず全て現金で支払っていればゼロ。
絶対にマイルを貯める方がいいですよね。
マイルを貯めて家族でハワイに行ける?
では、「マイルを貯めて家族(4人)でハワイに行きたい!」というのは現実的に可能なのでしょうか?
結論から言うと、決済金額が少ないと普通にマイルを貯めていても永遠に行く事はできません。
というのも、ポイントに有効期限があるのが理由です。
ANAアメックスなら家族「全員で」定期的にハワイ旅行に行ける
ハワイの特典航空券に必要なマイル数はローシーズン(安い時期)で35,000マイル。

家族4人分だと、ローシーズンでも140,000マイルが必要になります。
ところが、普通のカードでは有効期限が3年程度。
毎月20万円程度の生活費で年間24,000マイルを貯めたとしても、3年では
72,000マイルまでしか貯める事ができません。
ポイントに有効期限があるため1年目に貯めたポイントが4年目には失効してしまうからです。

3年ごとに「父+子1」「母+子2」と交互に旅行に行く事もできますが、ちょっと、、、さみしいですよね。笑
ANAアメックスカードでマイルを貯めていれば有効期限の心配がないので、5-6年に一度、問題無く家族全員でハワイ旅行に行く事ができるようになります
ポイントは、普通に生活しているだけでマイルが貯められること。有効期限やマイルの交換といった小難しいマイルの知識なしで、ただコツコツ貯めていけるのは助かりますよね。
有効期限が無期限のカードの落とし穴
ポイントの有効期限が無期限といわれると、
「え?楽天カードもヤフーカードも無期限に貯められるよ?」
「セゾンカードは永久不滅ポイントだよ?」
と思うかもしれません。
ところが、これらのカードはマイルへの交換レートが半分程度しかないため、非常に効率が悪くなってしまうんです。

なので、マイルを最終的なゴールとした場合、交換レートを知らないとかなり損をすることになります。
たとえば楽天カードでANAマイルを貯めようと思うと、
「ポイント還元率1% × ANAマイル交換率2:1」なので、実質的なマイル還元率は0.5%。
カード決済で10,000円を使っても、50マイルしか貯める事ができません。
それなら、
「ポイント還元率1% × ANAマイル交換率1:1」
のANAカードの方がたくさん貯まりますよね。
結局のところ、マイルを貯めるためには1%以上でマイルに換えられるANAカードを選ぶ事になります。

他のANAカードと比較してみる
では、マイルが効率よく貯められるANAカードの中でも、有効期限が無期限でマイルが貯められるカードは他に無いのでしょうか?
ANAカードの中で無期限でポイント(マイル)が貯められるカードは、
- ANAアメリカン・エキスプレスカード
- ANA アメリカン・エキスプレスゴールドカード
- ANA アメリカン・エキスプレスプレミアムカード
- ANAダイナースカード
- ANAダイナースプレミアムカード
の5枚。
全て、ポイント還元率=1%(以上)でANAマイルに等価交換が可能です。
「なんだよ、以外とたくさんあるじゃん」
と思うかもしれませんが年会費が高い、、、。
年会費 | 還元率 | ポイント→マイル | |
---|---|---|---|
ANAアメリカン・エキスプレスカード | 7,700円+(ポイント移行コース66,00円) | 1% | 1:1 |
ANA アメリカン・エキスプレスゴールドカード | 34,100円 | 1% | 1:1 |
ANA アメリカン・エキスプレスプレミアムカード | 165,000円 | 1% | 1:1 |
ANAダイナースカード | 27,000円 | 1% | 1:1 |
ANAダイナースプレミアムカード | 155,000円 | 1.5% | 1:1 |
何年もかけて貯める事を考えると、年会費はできるだけ安く済ませたいですよね。
とはいえ、年間の決済額が少なくてもハワイ、ヨーロッパ、ビジネスクラスといった大量のマイルが必要な特典航空券を狙うには「有効期限が無制限」のカードを使うしか手段がないんです。
まとめ
ほとんどの人が、マイルを貯めはじめるときには、マイルの有効期限なんて考える事は無いと思います。
また、マイルの貯まり方のイメージもできないので、どれくらいのマイルが貯まるのかもハッキリと分かりませんよね。

ポイントの有効期限が迫るメールが届き、慌ててマイルに交換をしようとするものの、マイルを使った特典航空券は高すぎて手が届かない事にその時はじめて気付きます。
そして、結局希望の特典航空券が手に入らないので、せっかく貯めたマイルを、
- 望まない旅行先の特典航空券
- マイルをスカイコインに交換
のいずれかに交換する事になってしまいます。
・・・
マイルを貯める理由はおそらく、「夢の旅行」に行くためだと思います。
ハワイやヨーロッパかもしれませんし、ビジネスクラスかもしれません。
家族や親を連れての海外旅行かもしれません。
せっかくマイルを貯めて夢の旅行を目指すなら、「望むマイルをちゃんと貯め切る事ができる方法」で、マイルを貯めたいですね。