持病がある状態で海外旅行に行くときに心配なのは、
何かあったときに病院に行けるかどうか。
海外の病院では健康保険が効かないため高額の医療費がかかります。
そのため、緊急時のためにも海外旅行保険はシッカリとしておきたいところ。
なのですが、持病がある場合は海外旅行保険に加入することができません。
保険会社もクレジットカード付帯のクレジットカードも、基本的には持病がある人の海外旅行保険加入を受け付けていません。
本当に必要な人が保険に入れないというのもどうかと思うのですが、ダメなものは仕方がありません。
ただ、持病があっても加入できる海外旅行保険はあります。
加入方法や条件などがあるので、詳しく調べてみました。
持病持ちの人が加入できる海外旅行保険は?
持病持ちの人が加入できる海外旅行保険は2社。
- AIG損保
- 東京海上日動
AIG損保はインターネットからの申し込みでOK。
東京海上日動はインターネットからは申し込みが不可となります。
この2社は、持病がある人でも海外旅行保険に加入できる方法があります。
応急治療の特約によって持病の保険をカバー
そもそも、持病がある人は海外旅行保険を使う事ができません。
正確には、海外旅行保険に入ることはできるのですが、旅行中に持病が原因で病院の治療が必要になった場合には海外旅行保険の対象外になってしまうんです。
ではなぜ、上記2社は持病があっても保険が適用されるのかというと、応急治療の特約が付帯するからです。
応急治療とは:
旅行行程開始前に発病し医師の治療を受けたことがある病気が原因で、旅行行程中にその症状の急激な悪化により医師の治療が必要になった場合に、実際に負担した費用を補償。
- 300万円を上限とする治療費
- 治療開始日を含めて30日以内に必要になった旅行先での費用
- 透析、義手義足、人工心臓弁、ペースメーカ、人工肛門、車椅子その他器具の継続使用に関わる費用は対象外
- インスリン注射など、その他薬剤の継続使用に関わる費用は対象外
- 妊娠、歯科治療に関する費用は対象外
といった特徴があります。
具体的には、レーシック手術が目的でタイに行ったり、症状緩和の目的で医療大麻が合法の国に行っても保険の対象外となるということになります。
持病持ちはAIG損保の海外旅行保険が安くて便利
AIG損保はインターネットからの申し込みができます。
また、通常のセット保険には応急治療の特約が付帯します。
AIG損保の保険に入っておけば、自動的に持病が原因での病院治療費が補償されます。
東京海上日動も窓口なら持病ありでも加入OK
東京海上日動もAIG損保と同様に、応急治療の特約があります。
ただし、通常のセット保険には特約は含まれず、応急治療の特約は別途オプションとして契約する必要があります。
また、東京海上日動の応急治療の特約はインターネットからの申し込みでは選択することができません。
ですので、窓口に出向いての保険加入が必須となります。
持病があっても通常の海外旅行保険は適用される
持病がある人がAIGや東京海上日動で海外旅行保険に加入した場合、持病が原因の病院治療を補償する応急治療だけでなく通常の海外旅行保険も適用されます。
応急治療はあくまで特約(オプション)としての扱いなので、基本となる海外旅行保険はちゃんと適用されます。
予期せぬケガや病気に遭った場合や所持品の盗難や破損。
法的な責任を負ってしまった場合の損害賠償といった一般的な旅行に必要とされる海外旅行保険はシッカリと補償されます。
その上で、持病を補償する応急治療の特約が付帯します。
通常の海外旅行保険だけ加入する事はできる?
持病があったとしても数日の事なので大丈夫。
持病があっても病院治療が必要になるほど大事にはならず、帰国を待てば良いくらい軽い症状の場合もあると思います。
仮に持病があったとしても、通常の海外旅行保険「だけ」加入することはできます。
海外旅行保険だけに加入した場合、持病が原因の病院治療費が補償されなくなるだけで、他のトラブルに関してはちゃんと補償されます。
ですので、
- 割安な海外旅行保険にインターネット経由で加入する
- クレジットカードに付帯する海外旅行保険を利用する
といった方法で海外旅行保険を利用するのもOKです。
上記2社は他の海外旅行保険よりも高い?
AIG損保や東京海上日動の海外旅行保険は他の保険会社に比べて割高です。
持病と一口でいってもケースバイケースで、病気や症状によって保険加入の可否が決まります。
そのため、持病がある場合には基本的に窓口での加入となります。
窓口での加入はインターネット経由での加入に比べて費用が高くなってしまうのは仕方がありません。
そのなかでも、AIG損保はインターネット経由で申し込みが可能で応急治療が自動的に付帯します。
そのため、割安なインターネット経由で加入できるAIG損保が最も保険料を安くすることができます。